建設業向け 安全衛生教育 実施記録
安全衛生教育には、いくつかの種類があります。
雇い入れたときの教育、作業内容を変えたときの教育、危険有害な業務に就かせるときの特別教育。それぞれ根拠となる条文が違い、特別教育については記録の作成と3年間の保存が求められています。
外部の講習機関に頼む場合は修了証が残りますが、社内で実施した場合は自分で記録を作らないと何も残りません。 この記録が無いと、教育を行ったことを示せなくなります。
このテンプレートは、実施1回を1行として、科目・時間・講師・受講者をまとめる形にしています。
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こんな方におすすめ
- 特別教育を社内で実施していて記録が残っていない方
- 雇入れ時教育の実施を証明できるようにしたい方
- 教育の記録を資格管理表につなげたい方
こんな場面で活用
教育を実施したその日に記入します。特別教育は科目と時間を書き、記録を3年間保存することが求められています。
テンプレートの項目について
このテンプレートには、次の項目が入っています。使わない項目は削除してお使いいただけます。
- 実施日
- 教育の種類
- 対象業務
- 科目
- 時間(学科/実技)
- 実施方法
- 講師(所属)
- 受講者
- 人数
- 記録の保存
- 備考
Excelテンプレートのプレビュー
実際に配布しているファイルの、記入例シートの一部です。
| 安全衛生教育 実施記録 【記入例】 | |||||||||||
| 会社名 | △△工業株式会社 | ||||||||||
| 作成者 | 田中 三郎 | ||||||||||
| No | 実施日 | 教育の種類 | 対象業務 | 科目 | 時間 (学科/実技) | 実施方法 | 講師(所属) | 受講者 | 人数 | 記録の保存 | 備考 |
| 1 | 2026/4/1 | 雇入れ時教育 | 土工・資材運搬 | 機械等の取扱い/作業手順/整理整頓/事故時の措置/安全衛生に関する事項 | 4.0 / 0.0 | 社内 | 田中 三郎(自社) | 佐藤 一郎 | 1 | 社内規程による | |
| 2 | 2026/5/8 | 特別教育 | 研削といしの取替え等 | 研削といしの知識/取付方法/関係法令/実技 | 4.0 / 2.0 | 社内 | 山田 太郎(自社・作業主任者) | 佐藤 一郎、鈴木 健二 | 2 | 3年間(〜2029/5/7) | |
| 3 | 2026/6/20 | 特別教育 | フルハーネス型墜落制止用器具 | 作業に関する知識/器具の知識/関係法令/実技 | 4.5 / 1.5 | 外部 | ○○安全教育センター | 木村 十郎 | 1 | 3年間(〜2029/6/19) | 修了証の写しを保管 |
| 4 | 2026/8/3 | 作業内容変更時教育 | 足場組立ての補助 | 足場の基本/墜落防止措置/合図の方法 | 2.0 / 1.0 | 社内 | 山田 太郎(自社) | 佐藤 一郎 | 1 | 社内規程による | 土工から異動 |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月21日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。会社名・作成者・作成日などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
労働安全衛生法第59条は、労働者を雇い入れたとき、作業内容を変更したときの安全衛生教育と、危険有害業務に就かせるときの特別教育を事業者に求めています。特別教育については、労働安全衛生規則第38条が、受講者・科目等の記録を作成し3年間保存することを定めています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
教育の種類
| 種類 | 行うとき | 記録の扱い |
|---|---|---|
| 雇入れ時教育 | 労働者を雇い入れたとき | 記録の保存義務の定めはないが、実務上残す |
| 作業内容変更時教育 | 作業内容を変えたとき | 同上 |
| 特別教育 | 危険有害業務に就かせるとき | 記録を作成し3年間保存 |
| 職長等教育 | 新たに職長になるとき | 実務上残す |
特別教育だけ扱いが違う点を押さえておくと、記録の優先順位がつきます。
科目と時間を書く
特別教育は、業務ごとに科目と時間が定められています。
記録には、実施した科目とそれぞれの時間を書きます。定められた時間を満たしているかが後から確認できるためです。「安全教育を実施」とだけ書いた記録では、内容が分かりません。
学科と実技が分かれている業務では、両方の実施状況を残します。
講師の欄
社内で実施する場合、講師は十分な知識と経験を持つ人が担当します。
外部の講師を招いた場合は、所属と氏名を書いておきます。誰が教えたかが残っていると、内容の水準を後から説明できます。
受講者の記録
受講者は、氏名を1人ずつ書きます。
人数が多い場合は別紙の名簿を添え、この表には人数と別紙の番号を書く形にすると管理しやすくなります。遅れて参加した人や、途中で抜けた人がいた場合は、その旨を備考に残します。
資格管理表とつなげる
実施した記録は、社内の資格・特別教育管理表に反映させます。
記録は「いつ何をやったか」、管理表は「誰が何を持っているか」を示します。両方があると、受講が必要な人を洗い出せます。
記録を作っただけで管理表に反映しないと、次の現場で資格を探すことになります。 実施したその日に転記する運用にしておくと、ずれません。
教育の場をどう作るか
社内で行う教育は、時間の確保が難しいという声が多く聞かれます。
朝礼の後に30分だけ取る、雨で作業が中止になった日に充てる、月に一度の安全大会とあわせて行う。空いた時間を待つのではなく、あらかじめ日を決めておく方が実施率は上がります。
雨天中止の日に充てる方法は、建設業と相性が良い進め方です。作業ができない日に人が集まっているため、追加の負担が小さくなります。
教材を残しておく
使った資料も、記録と一緒に残しておくと次の回が楽になります。
同じ内容を毎回作り直すのは負担が大きく、内容の水準も揃いません。一度作った資料を更新しながら使うと、教育の質が安定します。
よくある質問
雇入れ時教育の記録も残す必要がありますか。
記録の保存を明示した条文はありませんが、実施したことを示す資料として残しておく運用が一般的です。特別教育については3年間の保存が求められています。
外部の講習を受けた場合はどう記録しますか。
修了証の写しを保管し、この記録には受講日と講習機関名を書いておく形が扱いやすくなります。管理表にも修了日を転記します。