建設業向け 送り出し教育報告書テンプレート
送り出し教育は、作業員を現場へ送り出す前に、所属している会社が行う教育です。
受入教育が現場側で行うものであるのに対して、送り出し教育は送る側の会社が行うものになります。教育を行う場所も、現場ではなく自社です。
扱う内容は、これから入る現場の情報と、その現場で行う作業の危険です。現場に着いてから初めて内容を知るのと、事前に聞いてから向かうのとでは、受入教育の理解度が変わります。
このテンプレートは、送り出す前に確認する項目を並べ、そのまま報告書として提出できる形にしています。
送り出し教育報告書(Excel)を無料でダウンロード
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ファイルを取得するうまく開けないときは info@syojin.com までご連絡ください。
こんな方におすすめ
- 自社の作業員を他社の現場へ送り出す立場の方
- 急な応援でも最低限の情報を伝えておきたい方
- 送り出し教育の報告を元請から求められた方
こんな場面で活用
作業員が現場へ入る前日までに、自社で実施して記録します。現場が変わるたびに1枚作るのが一般的です。
テンプレートの項目について
このテンプレートには、次の項目が入っています。使わない項目は削除してお使いいただけます。
- 対象者 氏名
- 職種
- 入場する現場
- 元請会社
- 現場の所在地
- 入場予定日
- 作業所のルール
- 通勤方法
- 担当する作業
- 使用する機械
- 想定される危険
- 対策として伝えたこと
- 必要な資格
- 保有資格の確認
- 健康状態の確認
- 直近の健康診断
- 保護具の準備
- 追加で必要なもの
- 緊急連絡先の確認
- 本人への周知
- 本人 署名
- 実施者 署名
Excelテンプレートのプレビュー
実際に配布しているファイルの、記入例シートの一部です。
| 送り出し教育報告書 【記入例】 | |||
| 所属会社 | △△工業株式会社 | ||
| 実施日 | 2026年8月31日 | ||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| 対象者 氏名 | 佐藤 一郎 | 職種 | 土工 |
| 入場する現場 | ○○ビル新築工事 | 元請会社 | ○○建設株式会社 |
| 現場の所在地 | 東京都中央区○○1-1 | 入場予定日 | 2026/9/1 |
| 作業所のルール | 8:00朝礼/入退場はゲート West/喫煙は指定場所のみ | 通勤方法 | 電車(車両届は不要) |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 13 KB |
| 更新日 | 2026年8月21日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。所属会社・実施日・実施者などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
- 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
- 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
- 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
- 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
送り出し教育そのものを定めた法令の条文はありません。労働安全衛生法第59条が求める雇入れ時・作業内容変更時の教育と、元方事業者による関係請負人への指導の考え方をもとに、所属会社が自社の作業員に対して現場入場前に行う教育として定着しています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
送り出し教育で確認すること
確認する内容は、大きく3つに分かれます。
| 区分 | 確認すること |
|---|---|
| 現場のこと | 場所、工期、元請、作業所のルール、入退場の方法 |
| 作業のこと | 担当する作業、使う機械、想定される危険 |
| 本人のこと | 必要な資格の有無、健康状態、経験 |
3つ目の確認が、送り出し教育の中心になります。現場に着いてから資格が足りないと分かると、その人は作業に就けません。事前に確認しておけば、別の人を手配する時間が取れます。
現場ごとに内容が変わる
同じ作業員でも、送り出す現場が変われば教育の内容が変わります。
高所作業が中心の現場、狭い場所での作業が多い現場、近隣に配慮が必要な現場。それぞれ注意する対象が違います。
このテンプレートのヘッダーに現場名を置いているのは、現場ごとに1枚作ることを前提にしているためです。前の現場のファイルを使い回すと、今回の現場に無い危険が並ぶことになります。
報告書として提出する
教育の記録は、元請へ提出を求められることがあります。
送り出し教育を行ったこと自体が、現場への入場条件になっている現場もあります。この場合、実施日と実施者、受けた本人の署名が揃っていることが確認されます。
自社の記録として残すだけの場合でも、同じ形で残しておくと、求められたときにそのまま出せます。
受入教育とのつながり
送り出し教育と受入教育は、内容が重なります。
重なること自体は問題ではありません。同じ内容を2回聞くことで定着するという面もあります。
違いを出すなら、送り出し教育は「これから行く場所はこういう現場だ」という予習、受入教育は「実際にここではこう動く」という実地の説明、という分け方が実務的です。予習が済んでいる分、受入教育の場で質問が出るようになります。
人手が足りないときこそ効く
急な応援で人を送るときほど、この教育が効いてきます。
前日に決まった応援では、本人は現場の情報を何も持たないまま向かうことになります。集合時刻、ゲートの場所、担当する作業、必要な保護具。これだけでも伝えておくと、現場に着いてからの混乱が減ります。
時間がないときは、項目を絞って伝える形でも構いません。何も伝えずに送り出すより、5分で3項目を伝える方が実効があります。
記録として残す価値
送り出し教育の記録は、自社の教育履歴にもなります。
誰にいつ何を伝えたかが残っていると、次に同じ現場へ送るときの参考になります。人ごとにファイルをまとめておくと、教育の積み上がりが見える形になります。
よくある質問
毎回行う必要がありますか。
現場が変わるたびに行う形が一般的です。同じ現場に継続して入る場合は、作業内容が変わったときに改めて行う運用が多くなっています。
一人親方にも行いますか。
雇用関係がないため義務として行うものではありませんが、現場の情報を伝える意味で実施している会社があります。元請から提出を求められる場合もあります。