建設業向け 出面表テンプレート
出面表は、誰がどの現場に何日入ったかを並べた表です。
建設業の勤怠が他業種と違うのは、同じ人が月の中で複数の現場を行き来する点にあります。人ごとに見ないと給与が出ず、現場ごとに見ないと原価が出ません。
多くの会社では、縦に人、横に日付を並べ、マスに現場名や人工数を書く形をとっています。1枚で人と現場の両方から集計できるためです。
このテンプレートも同じ形にしています。右端に人ごとの合計、下段に現場ごとの合計が出るように列を設けました。
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こんな方におすすめ
- 職人が複数の現場を行き来していて勤怠が追えない方
- 現場ごとの人工を集計して原価を見たい方
- 半日で現場を移る働き方に対応した表が欲しい方
こんな場面で活用
毎日記入して、月末に人ごと・現場ごとに集計します。給与計算の根拠と、現場別原価の入口の両方に使えます。
テンプレートの項目について
このテンプレートには、次の項目が入っています。使わない項目は削除してお使いいただけます。
- 区分
- 氏名
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 稼働日数
- 人工合計
- 残業時間
- 備考
Excelテンプレートのプレビュー
実際に配布しているファイルの、記入例シートの一部です。
| 出面表 【記入例】 | |||||||||||||||
| 会社名 | △△工業株式会社 | ||||||||||||||
| 対象年月 | 2026年9月 | ||||||||||||||
| 区分 | 氏名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 稼働 日数 | 人工 合計 | 残業 時間 | 備考 |
| 社員 | 山田 太郎 | A | A | A | 休 | A | A | B | B | A | A | 9 | 9 | 6.5 | |
| 社員 | 佐藤 一郎 | A | A | A | 休 | A | A | A | A | A | A | 9 | 9 | 4 | |
| 社員 | 鈴木 健二 | B | B | 休 | 休 | B | B | B | A | A | B | 8 | 8 | 2 | 9/8のみA現場応援 |
| 一人親方 | 高橋 四郎 | A | A | — | — | A | — | — | A | A | A | 6 | 6 | 0 | 外注(請負) |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月21日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。会社名・対象年月・作成者などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
出面表そのものを定めた法令の条文はありません。労働基準法は使用者に対し、労働時間を適正に把握することと、賃金台帳に労働日数・労働時間数を記入することを求めています。出面表は、その把握を建設業の働き方(複数現場を行き来する形)に合わせた記録として広く使われています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
人工の書き方を決めておく
出面表で最初に決めておくと後が楽になるのは、マスに何を書くかです。
| 書き方 | 向いている場面 |
|---|---|
| 現場名だけ | 1日1現場が基本の会社 |
| 現場名+人工(1.0/0.5) | 半日で現場を移る働き方がある会社 |
| 人工だけ(現場は列で分ける) | 常時2〜3現場に分かれている会社 |
途中で書き方が変わると、月をまたいだ比較ができなくなります。年度の初めに決めて、その年は変えないという運用にすると、集計が安定します。
残業と手当を分けて持つ
出面表に金額を入れ始めると、表が壊れやすくなります。
出面表は「何日・何人工入ったか」を持ち、単価と金額は別の表で掛ける形にしておくと、単価が変わったときの修正が1か所で済みます。残業時間だけは出面表に持たせると、日ごとの実態が分かって便利です。
現場別の集計をどう使うか
下段の現場別合計は、原価管理の入口になります。
見積りのときに想定した人工と、実際に投入した人工を並べると、どの現場でどれだけずれたかが見えます。月末にまとめて見るより、週単位で見た方が手を打てます。 半分まで進んだ時点で人工が7割使われていれば、その時点で工程か人員を見直す判断ができます。
一人親方・応援の扱い
外注として入っている一人親方や、他社からの応援は、自社の社員と分けて記録すると集計が正確になります。
行のグループを分けるか、区分の列を持たせる形が一般的です。混ぜてしまうと、労務費と外注費の切り分けができなくなります。
保存について
出面表そのものの保存期間を定めた条文はありません。
賃金台帳や労働者名簿については、労働基準法が保存期間を定めています。出面表はその根拠資料になるため、賃金台帳と同じ期間だけ残しておくと扱いに迷いません。月ごとにファイルを分け、年月がファイル名に入る形で保管すると、後から探せます。
現場記号を決めておく
マスに現場名をそのまま書くと、列の幅が足りなくなります。
多くの会社では、現場ごとに記号を割り当てています。A、B、Cのような単純な記号でも、その月の中で重ならなければ十分に機能します。
記号と現場名の対応は、備考欄か別のシートに書いておきます。ここが無いと、数か月後に見返したときに何の現場だったか分からなくなります。年をまたいで同じ記号を使い回す場合は、年ごとに対応表を残しておくと確実です。
締めの日を決める
出面表は、締めの日が決まっていないと集計が始まりません。
月末締めが一般的ですが、給与の締め日が20日という会社もあります。この場合、出面表も同じ区切りにしておくと、転記のときにずれません。
現場の工程は月末で区切られるため、原価管理の集計とは区切りが合わなくなることがあります。給与用と原価用で見る期間が違うという前提を持っておくと、数字が合わないときに慌てません。
よくある質問
半日だけ現場に入った日はどう書きますか。
人工の欄に0.5と入れ、現場名を併記する形が一般的です。1日で2現場に入った場合は、マスを分けるか、備考に内訳を書いてお使いください。
賃金台帳の代わりになりますか。
なりません。賃金台帳は労働基準法が記載事項を定めた別の帳簿です。出面表はその根拠資料として使い、台帳は別途作成する形になります。