建設業向け 熱中症予防・WBGT記録シート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年8月21日 / 全12項目

建設現場の熱中症対策は、2025年6月から義務の性格が変わりました。

労働安全衛生規則の改正により、一定の暑熱環境で作業する場合について、体調不良を早期に見つけるための報告体制と、重篤化を防ぐための対処手順を整えて周知することが求められています。罰則も定められています。

対象になるのは、WBGT値28度以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超える作業です。夏場の建設現場は、多くの日がこれに当たります。

このテンプレートは、日ごとのWBGTと、休憩・給水・体調確認の実施を記録する形にしています。

熱中症予防・WBGT記録(Excel)を無料でダウンロード

会員登録は不要です。下のフォームを送信すると、その場でExcelファイルのダウンロードが始まります。

ファイル形式

こんな方におすすめ

  • 夏場の現場で熱中症対策の記録を残す必要がある方
  • 2025年6月からの義務化に対応したい方
  • 暑さ指数を測っているが記録の形が決まっていない方

こんな場面で活用

暑熱環境で作業する日に、WBGTの測定とあわせて記入します。異常が無かった日も記録しておくと、確認したことが残ります。

テンプレートの項目について

このテンプレートには、次の項目が入っています。使わない項目は削除してお使いいただけます。

  • 日付
  • 測定時刻
  • 測定場所
  • WBGT
  • 気温
  • 作業内容
  • 連続作業時間
  • 休憩の時刻
  • 給水・塩分
  • 体調確認
  • 異常と対応
  • 記録者

Excelテンプレートのプレビュー

実際に配布しているファイルの、記入例シートの一部です。

熱中症予防・WBGT記録.xlsx — 記入例の一部
熱中症予防・WBGT記録 【記入例】
工事名○○ビル新築工事
会社名△△工業株式会社
日付測定時刻測定場所WBGT気温作業内容連続作業 時間休憩の時刻給水・塩分体調確認異常と対応記録者
8/3(月)10:003階 作業床29.433.1足場組立て50分10:00/12:00/14:00/15:30経口補水液・塩分タブレット常備朝礼・午後とも異常なしなし山田 太郎
8/4(火)10:003階 作業床31.235足場組立て40分10:00/11:30/12:00/14:00/15:00同上+氷嚢を詰所に用意午後、佐藤に軽い頭痛の申告14:10 作業から離脱、詰所で冷却・水分補給。15:00に回復を確認し早退山田 太郎
8/5(水)9:301階 ヤード27.831.4資材の荷下ろし60分10:00/12:00/15:00経口補水液異常なしなし佐藤 一郎
説明記入用記入例A4印刷用

このテンプレートをダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 14 KB
更新日2026年8月21日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。工事名・会社名・対象年月などの欄を先に入れてください。
  2. 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
  3. 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
  4. 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
  5. 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

根拠
2025年6月1日施行の労働安全衛生規則の改正により、WBGT値28度以上または気温31度以上の環境下で、連続1時間以上または1日4時間を超える作業を行う場合について、熱中症のおそれがある労働者を早期に発見するための報告体制の整備と、重篤化を防ぐための対処手順の作成・周知が事業者に義務付けられました。違反には罰則が定められています。
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

記録に残すこと

義務の中心は体制と手順の整備ですが、運用していることを示すのは日々の記録です。

項目内容
WBGT値・気温測定した時刻と数値
作業の内容と時間連続作業時間、1日の作業時間
休憩取った時刻と場所
給水・塩分用意したもの、声かけの実施
体調確認朝礼時と午後の確認結果
異常時の対応誰が誰に報告し、何をしたか

最後の行が、改正で求められている報告体制にあたる部分です。異常が無かった日も「なし」と書いておくと、確認したことが残ります。

WBGTをどう測るか

WBGT(暑さ指数)は、気温だけでなく湿度と輻射熱を含めた指標です。

現場での測り方は2つあります。WBGT計を現場に設置して実測する方法と、環境省などが公開している予測値を参照する方法です。

作業する場所で測るのが基本になります。同じ現場でも、日射を受ける屋上と、風の通らない地下では大きく違います。測定場所の欄を設けているのは、この違いを記録に残すためです。

休憩の取り方

休憩は、暑くなってから取るより、時間で区切って取る方が効果があります。

多くの現場では、10時・12時・15時に加えて、暑さ指数が高い日は間に短い休憩を挟む運用にしています。休んだ時刻を書いておくと、指示どおりに運用できているかが確認できます。

単独作業を避ける

熱中症は、本人が異変に気づきにくいという特徴があります。

1人で作業していると、倒れても発見が遅れます。暑さ指数が高い日は単独作業を避ける、定時に無線で応答を確認する、といった運用を決めておくと、早期発見につながります。

記録の保管

この記録について、保存期間を定めた法令の条文はありません。

熱中症が発生したときに、当日の環境と対策を示す資料になります。夏の期間だけまとめて1冊にしておくと、翌年の対策を立てるときの材料にもなります。

現場の設備とあわせて考える

記録を取るだけでは、暑さは下がりません。

日陰の休憩場所、冷房のある詰所、製氷機、送風機。設備が整っているかどうかで、同じWBGTでも体への負担が変わります。

記録を見返して休憩の回数が増えている時期には、設備の追加を検討する材料として使えます。数字が残っていると、費用をかける判断の根拠になります。

新規入場者に伝える

暑い時期に入ってくる人は、現場の暑さに体が慣れていません。

暑熱に順化するまでの数日間は、特に注意が必要とされています。新規入場者の受入教育で、休憩の取り方と体調不良時の申し出先を伝えておくと、早期の申告につながります。

よくある質問

WBGT計は必ず必要ですか。

法令が測定機器を指定しているわけではありません。作業場所の状況を把握できることが目的のため、実測が難しい場合は予測値を参照している現場もあります。実測の方が実態に近い数値になります。

対処手順には何を書きますか。

異常を見つけたときの連絡先、作業からの離脱と冷却の方法、医療機関への搬送の判断、救急への通報基準などを定めておく形が一般的です。現場ごとに掲示し、朝礼で周知します。

関連するテンプレート

関連する記事