建設業向け 近隣対応・苦情記録テンプレート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年8月21日 / 全11項目

近隣からの申し出は、工事の進行に直接影響します。

対応を間違えると、作業時間の制限や、工事そのものの中断につながることがあります。逆に、初動が丁寧であれば、同じ内容でも関係が悪化しません。

記録を残す理由は2つあります。1つは、同じ申し出が繰り返されたときに経緯を追えること。もう1つは、担当者が変わったときに引き継げることです。

口頭のやり取りだけで進めると、前任者が何を約束したのかが分からなくなります。

このテンプレートは、申し出の1件を1行として、対応と結果まで残す形にしています。

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ファイル形式

こんな方におすすめ

  • 近隣から苦情を受けたことがある現場の方
  • 担当者が変わっても経緯を引き継げるようにしたい方
  • 同じ内容の申し出が続いている現場の方

こんな場面で活用

申し出を受けたその場で記入します。申し出の内容とこちらで確認した事実を分けて書くと、後から経緯を説明できます。

テンプレートの項目について

このテンプレートには、次の項目が入っています。使わない項目は削除してお使いいただけます。

  • 受付日時
  • 受付者
  • 申出者
  • 区分
  • 申し出の内容
  • 事実確認
  • その場の対応
  • 後日の対応
  • 完了日
  • 結果
  • 備考

Excelテンプレートのプレビュー

実際に配布しているファイルの、記入例シートの一部です。

近隣対応・苦情記録.xlsx — 記入例の一部
近隣対応・苦情記録 【記入例】
工事名○○ビル新築工事
元請会社名○○建設株式会社
No受付日時受付者申出者区分申し出の内容事実確認その場の対応後日の対応完了日結果備考
12026/9/16 8:20田中(元請)北側 ○○様騒音朝8時前から重機の音がする8:05に暖機運転をしていた事実を確認直ちに停止し、その場で謝罪始業前の暖機は8:15以降とルール化2026/9/16了承いただいた朝礼で全社へ周知
22026/9/28 15:40山田(△△工業)東側 △△様粉じん洗濯物に土ぼこりが付く解体作業時の散水が不足していた散水を強化し、当日の作業を早めに終了風の強い日は作業を組み替え。洗濯代を負担2026/10/2解決。以後の申し出なし事前周知なし
32026/10/14 10:05田中(元請)匿名(南側と思われる)通行ダンプが歩道側に寄って怖い誘導員の配置位置が交差点から遠かった誘導員を交差点寄りへ移動搬出時間を通学時間帯の外へ変更2026/10/15以後の申し出なし搬出計画を見直し
42026/10/19 17:30田中(元請)西側 □□様駐車職人の車が路上に停まっている協力会社2台の路上駐車を確認即時移動、当該社へ注意第2駐車場の空き状況を毎朝共有2026/10/20了承いただいた車両届の内容を再確認
説明記入用記入例A4印刷用

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ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 14 KB
更新日2026年8月21日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。工事名・元請会社名・現場責任者などの欄を先に入れてください。
  2. 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
  3. 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
  4. 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
  5. 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

根拠
近隣対応の記録そのものを定めた法令の条文はありません。騒音規制法や振動規制法は、特定建設作業について実施の届出と規制基準を定めており、自治体の条例で作業時間帯などが定められている場合があります。苦情への対応は、これらの規制の遵守状況を説明する材料にもなります。
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

記録する内容

項目書くこと
受付日時いつ受けたか(時刻まで)
申出者氏名、住所(現場からの位置関係)
受付者誰が受けたか
内容の区分騒音、振動、粉じん、通行、駐車、その他
申し出の内容相手の言葉に近い形で
事実確認こちらで確認した状況
対応その場で行ったこと、後日行うこと
結果相手の反応、解決したか

事実確認の欄を分けて持つことがポイントです。申し出の内容と、こちらが確認した事実は、必ずしも一致しません。両方を残しておくと、後から経緯を説明できます。

初動を決めておく

申し出を受けたときの手順を決めておくと、担当者によって対応が変わりません。

多くの現場では、次の順序で動いています。まず現場を確認し、原因になっている作業があれば一時的に止める。次に、相手へ状況と対応を伝える。最後に、記録を残して元請へ報告する。

その場で判断できないことを約束しないのが原則です。「確認して折り返します」と伝え、いつまでに連絡するかを決める形にすると、後の食い違いが減ります。

区分ごとに原因が違う

苦情の内容は、区分によって打てる手が変わります。

騒音と振動は、作業の時間帯と機械の選定が中心になります。粉じんは散水と養生、通行と駐車は誘導員の配置とルールの徹底です。

同じ区分の苦情が続く場合は、個別の対応では収まりません。 工程や工法そのものを見直す段階にあると考えた方が、結果的に早く収まります。

事前の周知とセットにする

苦情の多くは、予告なく状況が変わったときに起こります。

大きな音が出る作業、搬入の集中する日、通行止めの予定。これらを事前に知らせておくと、同じ作業でも受け止められ方が変わります。

この表の備考欄に、事前周知をしていたかどうかを書いておくと、周知の効果が見えてきます。

保存

近隣対応の記録に保存期間の定めはありません。

工事が終わった後に問題が持ち上がることもあるため、工事のフォルダにまとめて残しておく形が安全です。個人情報を含むため、保管場所と期間は社内で決めておきます。

よくある質問

匿名の申し出も記録しますか。

記録しておく方が安全です。同じ内容が繰り返されているかを判断する材料になります。申出者の欄には「匿名」と書き、分かる範囲で位置関係を残しておくと役に立ちます。

元請にはどこまで報告しますか。

内容にかかわらず、受けた事実は報告しておく形が一般的です。現場全体に関わる申し出(作業時間、通行)は、元請が窓口になって対応することになります。

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