建設業向け 施工体系図テンプレート
施工体系図は、施工体制台帳を1枚の図にしたものです。
台帳が一覧なのに対して、体系図は階層の形で見せます。元請の下に1次下請が並び、その下に2次下請がぶら下がる。誰が誰の下にいるかが、線でたどれる形になります。
掲示が求められる書類でもあります。工事現場の見やすい場所に掲げ、公共工事では公衆が見やすい場所にも掲示することが必要とされています。
このテンプレートは、Excelの表で階層を表現する形をとっています。台帳から転記するだけで体系図になるよう、列の並びを台帳と揃えました。
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こんな方におすすめ
- 施工体系図を掲示する必要がある元請の方
- 作図ソフトを使わずにExcelで体系図を作りたい方
- 台帳から転記するだけで体系図を作りたい方
こんな場面で活用
施工体制台帳を作成したら、あわせて作成して現場に掲示します。下請が増えたときは台帳と同じタイミングで刷り直します。
テンプレートの項目について
このテンプレートには、次の項目が入っています。使わない項目は削除してお使いいただけます。
- 元請
- 1次下請
- 2次下請
- 3次下請
- 工事内容
- 工期
- 主任技術者/監理技術者
Excelテンプレートのプレビュー
実際に配布しているファイルの、記入例シートの一部です。
| 施工体系図 【記入例】 | ||||||
| 工事名称 | ○○ビル新築工事 | |||||
| 発注者名 | 株式会社○○不動産 | |||||
| 元請 | 1次下請 | 2次下請 | 3次下請 | 工事内容 | 工期 | 主任技術者 /監理技術者 |
| ○○建設株式会社 | ビル新築工事一式 | 2026/9/1〜2027/6/30 | 田中 一郎(監理) | |||
| □□建設株式会社 | 土工事・仮設工事 | 2026/9/1〜2027/2/28 | 渡辺 二郎 | |||
| △△工業株式会社 | 外部足場の組立て・解体 | 2026/9/1〜2026/11/30 | 山田 太郎 | |||
| ◇◇架設有限会社 | 足場材の運搬・積み込み | 2026/9/1〜2026/9/20 | 高橋 四郎 | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 13 KB |
| 更新日 | 2026年8月21日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。工事名称・発注者名・元請(作成建設業者)などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
建設業法第24条の8第4項は、施工体制台帳を作成する建設業者に対し、各下請負人の施工の分担関係を表示した施工体系図を作成し、工事現場の見やすい場所に掲げることを求めています。公共工事では、工事関係者が見やすい場所に加えて、公衆が見やすい場所への掲示が必要とされています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
体系図に書くこと
各社の枠に入れる項目は、次の4つが基本です。
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 会社名 | 商号を正式名称で |
| 工事内容 | 分担している工事の範囲 |
| 工期 | その会社の着手から完了まで |
| 主任技術者 | 配置している技術者の氏名 |
台帳と同じ内容ですが、体系図は分担関係を見せるための書類なので、工事内容の書き方が変わります。台帳は契約の内容をそのまま書き、体系図は現場で何をしている会社なのかが分かる言葉にすると読みやすくなります。
階層をExcelで表現する
作図ソフトを使わなくても、列を階層に対応させると体系図になります。
このテンプレートでは、左から「元請」「1次」「2次」「3次」の列を並べ、各社の情報を該当する列に書く形にしています。上下の位置関係で親子を示すため、同じ親を持つ会社は続けて並べるのがコツです。
行が離れると親子関係が読み取れなくなるため、下請が増えたときは、その親の直後に行を挿入します。
掲示のしかた
掲示は、A3程度に印刷して掲示板に貼る形が一般的です。
現場事務所の中だけに貼っている例がありますが、工事関係者が見やすい場所という要件があるため、朝礼場所や出入口付近に掲示している現場が多くなっています。公共工事では、加えて公衆が見やすい場所への掲示が求められます。
印刷用シートはA4横で1ページに収まる行数にしてあります。会社数が多い工事では、行の高さを詰めるよりも、A3に拡大印刷する方が読みやすくなります。
更新のタイミング
体系図は、台帳と同じタイミングで更新します。
下請が増えたのに掲示が古いままだと、掲示されている体系図と現場にいる会社が食い違います。台帳を更新したらその足で刷り直すという運用にしておくと、ずれが起きません。
更新日を図の隅に入れておくと、いつ時点のものかが見た人に伝わります。
工事が終わったあと
掲示は工事期間中のものですが、書類としては保存の対象になります。
施工体系図は、完成図や打合せ記録と同じく営業に関する図書として扱われ、引渡しから10年間の保存が求められます。掲示していた紙をそのまま捨てず、最終版をデータで残しておくと、後から求められたときに出せます。
よくある質問
手書きやパワーポイントで作ってもいいですか。
様式は定められていないため、分担関係が分かる形であれば作成方法は問われません。台帳と内容が一致していることが重要です。
一人親方も体系図に載せますか。
請負契約で入っている場合は、下請負人として載せるのが一般的です。雇用契約であればその会社の作業員となるため、体系図ではなく作業員名簿に載ります。