見積・原価法令確認あり

建設業向け 完成工事原価の集計表

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年8月26日 / 全11項目

決算のたびに原価の区分をやり直している会社があります。

日々の管理は自社の使いやすい費目で行い、決算になって初めて材料費・労務費・外注費・経費に振り分ける。この作業に何日もかかり、しかも毎年やり方が変わるので前期と比べられません。

原因は、管理用の区分と、決算で求められる区分が揃っていないことです。実行予算の段階から4つの区分で組んでおけば、決算の集計は足し算だけになります。

このテンプレートは、工事ごとの原価をその4区分で持ち、完成と未成を分けて集計する形にしています。

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このテンプレートは誰向けですか

  • 決算のたびに原価の区分をやり直している方
  • 完成と未成の分け方に迷ったことがある方
  • 経営事項審査の評点を上げたい方

どのような場面で使いますか

事業年度が終わったあと、決算変更届の準備として集計します。期中から4区分で持っていれば、期末の作業は足し算だけになります。提出には定められた様式を用います。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 工事番号
  • 工事名
  • 区分
  • 完成工事高
  • 材料費
  • 労務費
  • うち労務外注費
  • 外注費
  • 経費
  • 原価 計
  • 粗利

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

完成工事原価 集計表.xlsx — 下のタブでシートを切り替えられます
完成工事原価 集計表
事業年度
完成の判定
No工事番号工事名区分完成工事高材料費
(空欄があと21行つづきます)
備考
商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版)

このプレビューは左から6列まで(実際は12列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。

無料でダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 16 KB
更新日2026年8月26日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。事業年度・集計基準日・完成の判定などの欄を先に入れてください。
  2. 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
  3. 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
  4. 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
  5. 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • 建設業許可を受けた者は、毎事業年度終了後、建設業法第11条にもとづき決算変更届を提出します。そこで用いる完成工事原価報告書の様式は建設業法施行規則に定められており、原価を材料費・労務費(うち労務外注費)・外注費・経費(うち人件費)に区分して記載します。提出には定められた様式を用いてください。この表は、その区分に合わせて社内の数字を集計するための管理表です。
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

4つの区分に揃える

決算変更届で用いる完成工事原価報告書は、原価を次のように区分します。

区分内容
材料費工事に使った材料の費用
労務費工事に従事した者の賃金など(うち労務外注費を内書き)
外注費工事の一部を他社に請け負わせた費用
経費上のいずれにも属さない費用(うち人件費を内書き)

労務費の内書きである労務外注費と、経費の内書きである人件費は、集計の途中で分からなくなりやすい項目です。日々の入力の段階で区別しておくのが確実です。

労務費集計表で常用と請負を分けていれば、労務外注費はそこから拾えます。

完成と未成を分ける

期末の時点で終わっていない工事の原価は、その期の費用になりません。

完成した工事の原価が完成工事原価、まだ完成していない工事に投じた原価が未成工事支出金です。この区分を間違えると、利益の額そのものが変わります。

分ける基準は、工事が完成して引き渡しが済んでいるかどうかです。工事完了報告書の日付と、期末日を突き合わせて判断します。判断に迷う工事は、備考に理由を残しておきます。

期首と期末の未成で調整する

工事別の原価を足すだけでは、完成工事原価になりません。

工期が期をまたぐためです。前期のうちに材料を入れた工事が当期に完成すれば、その材料費は前期に発生していて当期の総工事費用には入りません。逆に当期に発生した原価でも、工事が未完成なら当期の費用になりません。

そこで次の式で調整します。

完成工事原価 = 期首未成工事支出金 + 当期総工事費用 − 期末未成工事支出金
項目中身
期首未成工事支出金前期末に未完成だった工事に投じた原価
当期総工事費用完成・未成を問わず当期に発生した工事原価
期末未成工事支出金期末時点で未完成の工事に投じた原価

期首の額は、前期の表の期末残高をそのまま持ってきます。 毎期この形で作っていれば、翌期はその1行を写すところから始められます。

区分ごとに同じ調整をします。材料費は材料費で、労務費は労務費で足し引きしないと、報告書の4区分が合いません。

前期と並べて見る

同じ表に前期の数字を置いておくと、決算のたびに気づくことがあります。

外注費の比率が上がっていれば、自社施工の割合が減っています。労務費が横ばいで完成工事高が伸びていれば、生産性が上がっています。原価率そのものより、構成の変化のほうが経営の判断に使えます。

経審につなげる

経営事項審査では、この財務諸表が評価の基礎になります。

完成工事高、完成工事原価、そこから出る利益。技術職員の数や社会保険の加入状況とあわせて評点が決まります。決算の数字が固まってから慌てるのではなく、期中から4区分で見ておくと、期末の着地が読めるようになります。

よくある質問

労務外注費とは何ですか。

工事に従事する者の労務の提供を受ける契約にもとづく支払で、実質的に労務費に近いものを指します。常用で応援に来てもらった分などが該当します。外注費として支払っていても、労務費の内書きとして示す扱いになります。判断に迷う場合は、顧問の税理士や許可行政庁に確認してください。

兼業事業がある場合はどうしますか。

完成工事原価報告書は建設業の工事に係る原価を対象とします。建設業以外の売上と原価は兼業事業として区分します。共通してかかっている経費は、合理的な基準で按分します。按分の基準は毎期同じものを使います。

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