建設業向け 数量拾い表テンプレート
数量拾いは、見積書の一番下にある作業です。
見積書には数量と単価しか残りませんが、その数量がどこから来たのかは、拾った本人の頭の中にしかないことが多くなります。あとで「この数量は何を見て出したのか」と聞かれたとき、図面を開き直して同じ作業をやり直すことになります。
拾い表の値打ちは、数量そのものより寸法が残ることにあります。 幅・長さ・高さ・か所を欄に分けて書いておけば、図面が変更されたときに、変わった寸法だけを直せば数量が出ます。
このテンプレートは、部位ごとに計算式をそのまま書ける列を持たせ、数量・単位・図面番号まで1行で追える形にしています。
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このテンプレートは誰向けですか
- 見積の数量を、毎回ゼロから拾い直している方
- 図面が改訂されるたびに全部を拾い直している方
- 「この数量の根拠は」と聞かれて答えに詰まったことがある方
どのような場面で使いますか
見積を作る前、図面を受け取った段階で拾います。図面が改訂されたら、変わった部位の行だけを直します。工事が終わったら、実際の施工数量と突き合わせて拾い方の癖を見ます。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 部位・工種
- 名称
- 幅
- 長さ
- 高さ・厚
- か所
- 数量
- 単位
- 単価
- 金額
- 図面
- 備考
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 数量拾い表 | ||
| この表について | 図面から数量を拾い、その寸法ごと残す表です。幅・長さ・高さ・か所を欄に分け、数量は掛け算で出します。部位ごとに小計を挟み、見積書の明細はこの表を集計して作ります。 | |
| 根拠・注意 | 民間工事の数量の拾い方を定めた法令の条文はありません。公共建築工事では「公共建築数量積算基準」が計測・計算の方法を示しており、民間でもこれに準じた拾い方が使われることがあります。建設業法第20条が求める、材料費・労務費その他の経費の内訳を明らかにした見積りは、数量の裏づけがあって初めて成り立ちます。 | |
| シート構成 | 記入用 … パソコンで入力して使うシート(空欄) 記入例 … 書き方の見本 A4印刷用 … 印刷して手書きで使うシート。A4の1ページに収まります | |
| 使い方 | 1. 数量は 幅×長さ×高さ×か所 で出します。使わない欄は空にすると1として扱われます 2. 寸法を欄に分けて書きます。図面が変わったとき、変わった寸法だけを直せば数量が出ます 3. 差し引き(開口部など)は「か所」をマイナスにして残します。引いた事実が見えるようにするためです 4. 仮設・運搬・処分は図面に線で出てこないため、先に固定行として置き、無ければ0と書きます 5. 図面番号を入れておくと、改訂があったときに直す行がすぐ特定できます 6. 部位ごとに小計を挟むと、見積書の内訳の単位にそのまま移せます 7. 拾い表の粒度を、そのまま見積書と実行予算の粒度にすると、あとの集計が楽になります | |
| 更新日 | 2026-08-26 | |
| 配布元 | 商い屋 建設(https://kensetsu.akinaiya.com) | |
| 【免責】本様式は一般的な項目を整理した参考資料です。法令で定められた様式そのものではありません。必要な記載事項・保存期間・提出先は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。実際の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。 | ||
| 数量拾い表 | |||||
| 工事名 | |||||
| 拾い担当 | |||||
| No | 部位・工種 | 名称 | 幅 | 長さ | 高さ・厚 |
| (空欄があと19行つづきます) | |||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は13列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 数量拾い表 【記入例】 | |||||
| 工事名 | ○○ビル新築工事 | ||||
| 拾い担当 | 山田 太郎 | ||||
| No | 部位・工種 | 名称 | 幅 | 長さ | 高さ・厚 |
| 1 | 基礎 | 基礎コンクリート | 18.0 | 0.6 | 0.5 |
| 2 | 基礎 | 基礎型枠 | 18.0 | 0.5 | |
| 3 | 基礎 | 鉄筋 D13 | |||
| 基礎 小計 | |||||
| 4 | 外壁 | 外壁ALC t100 | 9.8 | 3.2 | |
| 5 | 外壁 | 開口部 差引 | 1.8 | 1.2 | |
| 6 | 外壁 | シーリング | 13.0 | ||
| 外壁 小計 | |||||
| 7 | 共通仮設 | 外部足場 | 34.0 | 9.5 | |
| 8 | 共通仮設 | 養生・清掃 | |||
| 9 | 共通仮設 | 運搬・積込み | |||
| 10 | 共通仮設 | 残材処分 | |||
| 共通仮設 小計 | |||||
| 合計 | |||||
| 備考 | |||||
| 第2版の図面で拾い直し、合計1,745,914円。第1版から増えたのは外壁のシーリング(52m・62,400円)で、目地割りの変更による。長さの欄だけを打ち直したので、拾い直しは10分で済んだ。 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は13列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 数量拾い表 | |||||
| 工事名 | |||||
| 拾い担当 | |||||
| No | 部位・工種 | 名称 | 幅 | 長さ | 高さ・厚 |
| (空欄があと11行つづきます) | |||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は13列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 16 KB |
| 更新日 | 2026年8月26日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。工事名・工事番号・拾い担当などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 民間工事の数量の拾い方を定めた法令の条文はありません。公共建築工事では「公共建築数量積算基準」が計測・計算の方法を示しており、民間でもこれに準じた拾い方が使われることがあります。建設業法第20条が求める、材料費・労務費その他の経費の内訳を明らかにした見積りは、数量の裏づけがあって初めて成り立ちます。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
表に持たせる項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部位・工種 | どこの何か(基礎/外壁/2階床など) |
| 名称 | 拾う対象(コンクリート/型枠/鉄筋など) |
| 幅・長さ・高さ | 図面から読んだ寸法をそのまま |
| か所 | 同じものがいくつあるか |
| 数量・単位 | 幅×長さ×高さ×か所 の答えと単位 |
| 単価・金額 | 見積に持っていく数字 |
| 図面番号 | どの図面を見て拾ったか |
寸法を列に分けて書く
拾い表で一番効くのがこの形です。
数量だけを書くと検算ができません。かといって「3.6×2.4×4」と文字で書いても、Excelはそれを計算してくれないので、結局は電卓を叩き直すことになります。
幅・長さ・高さ・か所を別々の欄に入れ、数量はその掛け算で出します。 日本建築積算協会が公開している積算用紙も、マンション管理業協会の拾い出し表も、この形です。
図面が改訂されたときは、変わった寸法の欄だけを直せば数量が出ます。長さが18.0から19.5になったなら、その1か所を打ち直すだけです。
使わない欄は空にします。鉄筋のように配筋表から総量を持ってくるものは、数量の欄に直接入れます。
拾い落としやすいもの
拾い表で金額が動くのは、単価の読み違いより拾い落としです。
- 開口部の差し引き(窓・ドアの分を引いたか)
- 役物・端部(コーナー材、見切り、水切り)
- 仮設(足場、養生、清掃)
- 運搬と積込み
- 残材の処分費
このあたりは図面に線として現れないため、目で追うと抜けます。表の下に固定の行として先に置いておき、ゼロなら0と書く運用にすると、抜けが「空欄」として見えるようになります。
見積書につなげる
拾い表の粒度を、そのまま見積書の明細にすると、あとの管理が楽になります。
見積書で使った粒度は実行予算になり、実行予算の粒度で実績を集めると原価が出ます。ここが揃っていないと、実績を拾うたびに項目の組み替えが必要になります。
拾い表の段階で「この粒度で最後まで行く」と決めてしまうのが、いちばん手数が少なくなります。
よくある質問
拾い表は見積書と一緒に相手へ渡しますか。
社内の資料として持っておくのが一般的です。相手に示すのは見積書と内訳明細で、拾い表は根拠として自社に残します。数量の根拠を求められたときに、この表から必要な部分だけを抜き出して示す形になります。
積算ソフトを使っている場合も要りますか。
ソフトが拾い根拠を出力できるなら、そちらで足ります。手拾いと併用している場合や、ソフトに入っていない工種を拾うときに、この表を使う形が現実的です。