建設業向け 安全宣言(掲示)
安全宣言は、作業所の入口や詰所に掲示して、その現場で守ることを全員に示す文書です。全国安全週間や安全大会の時期に、元請から掲示を求められることがあります。
一般には、会社の安全衛生方針を年度ごとに決め、それを現場ごとの宣言に落として掲示する形が多く使われています。方針だけを貼ると現場の作業と離れ、現場の宣言だけを貼ると会社として何を目指しているかが見えなくなります。
このテンプレートは、その2つを1枚に並べた形にしています。上に年度の方針、下にこの現場で実行することを書き、掲示した期間も同じ紙に残せるようにしました。
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このテンプレートは誰向けですか
- 建設業で現場の安全管理の書類を作成している方
- 担当になったばかりで、まず使える様式が欲しい方
- 今使っている様式を見直す参考にしたい方
どのような場面で使いますか
現場の安全管理の場面で使います。Wordで自社の内容に書き換えて使います。記入用・記入例・説明の3部が1つのファイルに入っているので、使うときは記入用だけを残してください。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 工事名
- 作業所名
- 掲示場所
- 掲示期間
- 見直す日
- 1. 会社の安全衛生方針(令和8年度)
- 2. この現場で実行すること
- 3. 現場で働くみなさんへ
- 4. 安全大会・全国安全週間で読む宣誓文(大会を行う場合のみ)
文書のプレビュー
実際のファイルの記入例ページです。
| 安全宣言 【記入例】 | |
| 工事名 | ○○ビル新築工事 |
| 作業所名 | ○○ビル新築工事作業所 |
| 掲示場所 | 詰所入口・仮囲い(○○通り側) |
| 前文 | 当作業所は、この工事に関わるすべての人が無事に家へ帰ることを第一に考え、次のとおり安全宣言をいたします。 |
| 見出し | 内容 |
| 1. 会社の安全衛生方針(令和8年度) | 墜落・転落による災害をなくすため、高所作業の設備を先に整えてから作業に入ります。 |
| 2. この現場で実行すること | No・実行すること・守れたかを見る目安 |
| 3. 現場で働くみなさんへ | 危ないと思ったときは、その場で作業を止めて声をかけてください。止めたことで不利益に扱うことはありません。 |
| 4. 安全大会・全国安全週間で読む宣誓文(大会を行う場合のみ) | |
ファイル形式
| 形式 | Word(.docx) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Word 2016以降 / Googleドキュメント / LibreOffice Writer |
| 用紙 | A4縦・余白20mmで設定済み |
| 構成 | 本文 / 記入例 / 説明 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Word 約 6 KB |
| 更新日 | 2026年9月18日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 記入例と説明のページを削除します。ファイルの2ページ目以降が見本と説明です。使うときは1枚目だけを残してください。
- 枠で囲った基本情報を埋めます。事業所名・日付・作成者を先に入れておくと、後から版を追えます。
- 本文の「○○」を自社の内容に置き換えます。置き換え漏れがないか、保存前に「○」で検索してください。
- 自社に無い条や項目は、まるごと削除します。実態と違う条文を残すと、そこを指摘されます。
- 日付と署名欄を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
カスタマイズ方法
- 条や項目の追加・削除は自由です。保護はかけていないため、自社の運用に合わせて書き換えられます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーに足してください。用紙はA4縦・余白20mmで設定してあります。
- 条番号を足し引きしたときは、本文中の「第○条に定める」という引用がずれていないかを確認してください。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
安全宣言に書く事項
安全宣言に書く事項は、次のとおりです。
| 書くこと | 注意 |
|---|---|
| 会社の安全衛生方針 | 年度ごと。変わらない年は同じ文でよい |
| この現場で実行すること | 3つまで。数字を入れる |
| 全員へのお願い | 作業を止めてよいことを明記する |
| 掲示場所と掲示期間 | 見直す日まで書く |
| 宣誓文 | 安全大会で読む場合のみ |
| 日付と作業所長名 | 署名欄 |
安全宣言そのものを義務づけた法令の条文はありません。労働安全衛生法は、事業者に労働災害を防止する措置を求め、働く人にはその措置に応じて必要な事項を守り、防止の取組に協力するよう努めることを求めています(26条・4条)が、宣言の様式や掲示のしかたまでは定めていません。
都道府県の労働局が「安全宣言運動」として、現場責任者が具体的な行動を宣言して掲示する取組を案内している例があります。その運動に参加する場合は、実施要領で示された様式が先になります。元請から様式の指定があるときも同じです。
実行することは3つまでにする
安全宣言の本体は「この現場で実行すること」です。ここに何項目書くかで、掲示の読まれ方が変わります。
3つまでにすると、通りがかりに読み切れます。10項目並べた掲示は、貼った翌週から誰も立ち止まりません。その現場でいちばん多い災害から順に3つ選ぶ形が扱いやすくなります。
ポイントはここです。数字を入れると、守れたかどうかを後から確かめられます。「高所作業に注意する」ではなく「2m以上の作業は、手すり・親綱・足元の3点を確認してから始める」と書きます。
安全パトロールで指摘するときも、この形になっていれば具体的に言えます。逆に「注意する」としか書いていない宣言は、守れたかどうかを誰も判定できません。
会社の方針と、現場の宣言を分けて書く
年度の安全衛生方針は会社が決めるもので、どの現場でも同じ文になります。現場の宣言は工事の内容で変わります。この2つを同じ欄に混ぜると、どちらも薄くなります。
| 会社の安全衛生方針 | この現場で実行すること | |
|---|---|---|
| 決める人 | 経営層・安全衛生委員会 | 作業所長・現場代理人 |
| 期間 | 年度 | 工事期間(工種が変われば書き直す) |
| 書きぶり | 目指す状態 | 具体的な行動と数字 |
| 例 | 労働災害ゼロを目指す | 2m以上は3点を確認してから始める |
安全衛生委員会がある事業場では、方針の決定や見直しを委員会で扱うことが一般的です。議事録に残しておくと、掲示した方針の出どころを説明できます。
掲示したあとにやること
掲示は貼って終わりにすると、翌週には景色になります。手間をかけずに続けるなら、次の3つだけ決めておけば足ります。
掲示した場所と、見直す日を同じ紙に書きます。工事が進んで掲示板の位置が変わると、宣言だけが古い場所に残ります。見直しの目安は1か月です。
工種が変わったら書き直します。掘削から躯体、躯体から内装と進むと、多い災害も変わります。書き直すタイミングを工程表の節目に合わせておくと、思い出す手間がなくなります。
守れなかった場面を聞く場を、責める場にしないという部分で判断するのが良いです。「急いでいた日にできなかった」と分かれば、次は段取りのほうを直せます。
安全大会の宣誓文は別の欄に書く
安全大会で代表者が読み上げる宣誓文は、掲示する宣言とは長さも主語も違います。掲示は「私たちは実行します」、宣誓は「私たち○○の全員は、次のことを守ることを誓います」という形が一般的です。
このテンプレートでは、宣誓文を別の欄に置いています。大会を行わない年は、その欄を空けたまま掲示して差し支えありません。
安全大会の開会・閉会の挨拶や式次第は、宣誓文とは別の資料になります。求められているのがどちらかを先に確かめると、探す時間が短くなります。