見積・原価法令確認あり

建設業向け 出来高調書テンプレート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年8月26日 / 全10項目

月末に元請へ出す出来高の書類は、現場では出来高調書と呼ばれます。出来高表、出来高内訳書と呼ぶ会社もあります。

元請から自社様式を指定されることが多い書類でもあります。指定がある場合はそちらが優先されるので、この様式は指定が無い場面と、自社で数字を組み立てるときの下書きとして使ってください。

出来高請求でもめる原因は、金額ではなく数え方です。

こちらは「基礎が終わったので30%」と考え、相手は「material はまだ現場にあるだけで据え付いていない」と考える。同じ現場を見ていても、率が違えば請求額が変わります。

先に工種ごとの金額を割り振っておき、率はその工種の中だけで動かすと、この食い違いが小さくなります。全体で何%かを議論するのではなく、基礎が何%、躯体が何%と分けて話す形です。

このテンプレートは、工種ごとに契約金額と出来高率を並べ、累計から既請求分を引いて今回の請求額が出る形にしています。

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このテンプレートは誰向けですか

  • 出来高の率で、相手ともめたことがある方
  • 請求額を毎回その場で計算していて、二重請求が心配な方
  • 査定で削られた分が、どこへ行ったか分からなくなる方

どのような場面で使いますか

月末の締めに合わせて作ります。現場で立ち会って率を確認し、査定を受けたら査定額の列を埋めます。確定した金額が、そのまま請求書の金額になります。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 工種・項目
  • 契約金額
  • 前回まで累計率
  • 今回出来高率
  • 累計率
  • 累計出来高額
  • 前回まで請求済
  • 今回申請額
  • 今回査定額
  • 差の理由

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

出来高調書.xlsx — 下のタブでシートを切り替えられます
出来高調書
工事名請負金額(税抜)
対象申請日/確認日
No工種・項目契約金額前回まで
累計率
今回
出来高率
累計率
(空欄があと17行つづきます)
備考
商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版)

このプレビューは左から6列まで(実際は11列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。

無料でダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 15 KB
更新日2026年8月26日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。工事名・請負金額(税抜)・対象などの欄を先に入れてください。
  2. 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
  3. 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
  4. 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
  5. 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • 出来高払の様式を定めた法令はありません。建設業法第24条の3は、注文者から出来形部分に対する支払を受けた元請負人が、下請負人に対し、下請負人が施工した出来形部分に相応する下請代金を1か月以内に支払うことを求めています。同法第24条の6は、特定建設業者が注文者となった下請契約について、引渡しの申出の日から起算して50日以内の支払期日を定めています。
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

累計から引く形にする

毎回の請求額を直接書く方式は、必ずずれます。

累計出来高額を出し、そこから前回までに請求した額を引く。この形なら、途中で率を修正しても最終的な合計が合います。ある月に多く請求しすぎていたら、次の月が自動的に減ります。

出し方
累計出来高額契約金額 × 累計出来高率
今回請求額累計出来高額 − 前回まで請求済

この2行の計算だけで、二重請求も請求漏れも起きなくなります。

査定の差を消さない

相手が率を下げてきたとき、こちらの数字を書き換えてはいけません。

こちらの申請額と、相手の査定額を別の列で持ちます。差が出た行には理由を書きます。書き換えてしまうと、何がどれだけ削られたのかが残らず、次回の交渉ができなくなります。

査定で削られた分は消えたわけではなく、次回以降に持ち越されます。累計で管理していれば、次の月に自然と戻ってきます。

材料の据付前をどう見るか

契約によって扱いが変わるところです。

現場に搬入しただけの材料を出来高に含めるかどうかは、契約書か特記仕様で決まっていることがあります。決まっていない場合は、最初の請求の前に確認しておきます。1回目で認められた扱いが、その工事の基準になります。

高額な材料を先行手配する工事では、ここが資金繰りに直結します。

下請への支払につなげる

元請として出来高払を受け取ったときは、下請への支払が発生します。

建設業法は、注文者から出来形部分の支払を受けた元請負人に対し、下請が施工した出来形部分に相応する下請代金を1か月以内に支払うことを求めています。この表の工種ごとの出来高が、そのまま下請への支払根拠になります。

外注管理表の出来高欄と、この表の数字を揃えておくと、支払の計算がそのまま出せます。

よくある質問

出来高率は誰が決めますか。

一般には施工者が申請し、注文者または監理者が査定して確定します。公共工事では出来形の確認手続きが定められていることがあります。民間工事では、月末に現場で立ち会って確認する形が多くなっています。

査定で削られた分は請求できなくなりますか。

削られたのは「今回の時点での出来高」であって、施工した事実が消えるわけではありません。累計で管理していれば、工事が進むにつれて次回以降の請求に反映されます。最終回で精算されるため、途中の査定差で慌てる必要はありません。

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