建設業向け 出来高調書テンプレート
月末に元請へ出す出来高の書類は、現場では出来高調書と呼ばれます。出来高表、出来高内訳書と呼ぶ会社もあります。
元請から自社様式を指定されることが多い書類でもあります。指定がある場合はそちらが優先されるので、この様式は指定が無い場面と、自社で数字を組み立てるときの下書きとして使ってください。
出来高請求でもめる原因は、金額ではなく数え方です。
こちらは「基礎が終わったので30%」と考え、相手は「material はまだ現場にあるだけで据え付いていない」と考える。同じ現場を見ていても、率が違えば請求額が変わります。
先に工種ごとの金額を割り振っておき、率はその工種の中だけで動かすと、この食い違いが小さくなります。全体で何%かを議論するのではなく、基礎が何%、躯体が何%と分けて話す形です。
このテンプレートは、工種ごとに契約金額と出来高率を並べ、累計から既請求分を引いて今回の請求額が出る形にしています。
出来高調書(Excel・PDF)を無料でダウンロード
会員登録は不要です。下のフォームを送信すると、その場でExcelのダウンロードが始まります。PDFも同じ画面から取得できます。
ダウンロードを開始しました
自動で始まらない場合は、下のボタンから取得してください。リンクの有効期限は14日間です。
ファイルを取得するうまく開けないときは info@syojin.com までご連絡ください。
このテンプレートは誰向けですか
- 出来高の率で、相手ともめたことがある方
- 請求額を毎回その場で計算していて、二重請求が心配な方
- 査定で削られた分が、どこへ行ったか分からなくなる方
どのような場面で使いますか
月末の締めに合わせて作ります。現場で立ち会って率を確認し、査定を受けたら査定額の列を埋めます。確定した金額が、そのまま請求書の金額になります。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 工種・項目
- 契約金額
- 前回まで累計率
- 今回出来高率
- 累計率
- 累計出来高額
- 前回まで請求済
- 今回申請額
- 今回査定額
- 差の理由
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 出来高調書 | ||
| この表について | 工種ごとに契約金額と出来高率を持ち、累計出来高額から前回までの請求額を引いて今回の請求額を出す表です。こちらの申請額と相手の査定額を別に持ち、差の理由を残します。 | |
| 根拠・注意 | 出来高払の様式を定めた法令はありません。建設業法第24条の3は、注文者から出来形部分に対する支払を受けた元請負人が、下請負人に対し、下請負人が施工した出来形部分に相応する下請代金を1か月以内に支払うことを求めています。同法第24条の6は、特定建設業者が注文者となった下請契約について、引渡しの申出の日から起算して50日以内の支払期日を定めています。 | |
| シート構成 | 記入用 … パソコンで入力して使うシート(空欄) 記入例 … 書き方の見本 A4印刷用 … 印刷して手書きで使うシート。A4の1ページに収まります | |
| 使い方 | 1. 今回請求額は「累計出来高額 − 前回まで請求済」で出します。直接書く方式は必ずずれます 2. 率は工種の中だけで動かします。全体で何%かを議論すると食い違いが大きくなります 3. 申請額と査定額は別の列で持ちます。書き換えると、何が削られたかが残りません 4. 差が出た行には理由を書きます。次回の交渉と、最終回の精算で使います 5. 搬入しただけの材料を出来高に含めるかは、1回目の請求前に確認します。その扱いが工事の基準になります 6. 査定で削られた分は次回以降に戻ります。累計で管理していれば精算されます 7. 元請として出来高払を受けたら、下請の出来形部分に相応する代金を1か月以内に支払います | |
| 更新日 | 2026-08-26 | |
| 配布元 | 商い屋 建設(https://kensetsu.akinaiya.com) | |
| 【免責】本様式は一般的な項目を整理した参考資料です。法令で定められた様式そのものではありません。必要な記載事項・保存期間・提出先は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。実際の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。 | ||
| 出来高調書 | |||||
| 工事名 | 請負金額(税抜) | ||||
| 対象 | 申請日/確認日 | ||||
| No | 工種・項目 | 契約金額 | 前回まで 累計率 | 今回 出来高率 | 累計率 |
| (空欄があと17行つづきます) | |||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は11列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 出来高調書 【記入例】 | |||||
| 工事名 | ○○ビル新築工事 | 請負金額(税抜) | |||
| 対象 | 第3回(2026年8月末時点) | 申請日/確認日 | |||
| No | 工種・項目 | 契約金額 | 前回まで 累計率 | 今回 出来高率 | 累計率 |
| 1 | 仮設工事 | 420,000 | 0.8 | 0.15 | 0.95 |
| 2 | 基礎工事 | 680,000 | 1 | 0 | 1 |
| 3 | 躯体工事 | 1,150,000 | 0.55 | 0.25 | 0.8 |
| 4 | 外壁工事 | 620,000 | 0.1 | 0.35 | 0.45 |
| 5 | 防水工事 | 280,000 | 0 | 0.2 | 0.2 |
| 6 | 外構工事 | 210,000 | 0 | 0 | 0 |
| 7 | 諸経費 | 140,000 | 0.55 | 0.2 | 0.75 |
| 合計 | 3,500,000 | 0.6969 | |||
| 消費税(10%) | |||||
| 今回請求額(税込) | |||||
| 残工事高(税抜) | |||||
| 備考 | |||||
| 第3回、累計出来高率69.7%。申請651,500円に対し査定620,500円で、差31,000円は外壁の搬入済材料分。この分は据付が済む次回に計上される。税込682,550円で請求書を作成する。 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は11列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 出来高調書 | |||||
| 工事名 | 請負金額(税抜) | ||||
| 対象 | 申請日/確認日 | ||||
| No | 工種・項目 | 契約金額 | 前回まで 累計率 | 今回 出来高率 | 累計率 |
| (空欄があと11行つづきます) | |||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は11列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 15 KB |
| 更新日 | 2026年8月26日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。工事名・請負金額(税抜)・対象などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 出来高払の様式を定めた法令はありません。建設業法第24条の3は、注文者から出来形部分に対する支払を受けた元請負人が、下請負人に対し、下請負人が施工した出来形部分に相応する下請代金を1か月以内に支払うことを求めています。同法第24条の6は、特定建設業者が注文者となった下請契約について、引渡しの申出の日から起算して50日以内の支払期日を定めています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
累計から引く形にする
毎回の請求額を直接書く方式は、必ずずれます。
累計出来高額を出し、そこから前回までに請求した額を引く。この形なら、途中で率を修正しても最終的な合計が合います。ある月に多く請求しすぎていたら、次の月が自動的に減ります。
| 列 | 出し方 |
|---|---|
| 累計出来高額 | 契約金額 × 累計出来高率 |
| 今回請求額 | 累計出来高額 − 前回まで請求済 |
この2行の計算だけで、二重請求も請求漏れも起きなくなります。
査定の差を消さない
相手が率を下げてきたとき、こちらの数字を書き換えてはいけません。
こちらの申請額と、相手の査定額を別の列で持ちます。差が出た行には理由を書きます。書き換えてしまうと、何がどれだけ削られたのかが残らず、次回の交渉ができなくなります。
査定で削られた分は消えたわけではなく、次回以降に持ち越されます。累計で管理していれば、次の月に自然と戻ってきます。
材料の据付前をどう見るか
契約によって扱いが変わるところです。
現場に搬入しただけの材料を出来高に含めるかどうかは、契約書か特記仕様で決まっていることがあります。決まっていない場合は、最初の請求の前に確認しておきます。1回目で認められた扱いが、その工事の基準になります。
高額な材料を先行手配する工事では、ここが資金繰りに直結します。
下請への支払につなげる
元請として出来高払を受け取ったときは、下請への支払が発生します。
建設業法は、注文者から出来形部分の支払を受けた元請負人に対し、下請が施工した出来形部分に相応する下請代金を1か月以内に支払うことを求めています。この表の工種ごとの出来高が、そのまま下請への支払根拠になります。
外注管理表の出来高欄と、この表の数字を揃えておくと、支払の計算がそのまま出せます。
よくある質問
出来高率は誰が決めますか。
一般には施工者が申請し、注文者または監理者が査定して確定します。公共工事では出来形の確認手続きが定められていることがあります。民間工事では、月末に現場で立ち会って確認する形が多くなっています。
査定で削られた分は請求できなくなりますか。
削られたのは「今回の時点での出来高」であって、施工した事実が消えるわけではありません。累計で管理していれば、工事が進むにつれて次回以降の請求に反映されます。最終回で精算されるため、途中の査定差で慌てる必要はありません。