建設業向け 工事請求書テンプレート
工事の請求書は、物を売る請求書と形が違います。
一度に全額を請求することが少なく、出来高に応じて何回かに分けます。そのため、契約金額がいくらで、これまでにいくら請求していて、今回はいくらなのかが1枚で分かる必要があります。金額だけが書かれた請求書は、受け取る側が過去の分を調べ直すことになります。
契約・累計・既請求・今回。この4つを並べておくと、相手の経理で止まりません。 支払が遅れる原因の多くは、督促ではなく確認待ちです。
このテンプレートは、その4つを上部に置き、明細は工種ごとに並べる形にしています。
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このテンプレートは誰向けですか
- 工事を出来高で何回かに分けて請求している方
- 請求書が相手の経理で止まり、入金が遅れることが多い方
- 適格請求書の記載事項を確認したい方
どのような場面で使いますか
出来高が確定したあとに作ります。出来高査定表から4つの数字を転記すれば、明細はそのまま埋まります。支払期日を書いておくと、入金管理の予定日に使えます。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 工種・項目
- 契約金額
- 累計出来高率
- 累計出来高額
- 前回まで請求済
- 今回請求額
- 備考
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 工事請求書 | ||
| この表について | 工事の出来高請求に使う請求書です。請負金額・累計出来高額・前回まで請求済・今回請求額を上部に置き、明細を工種ごとに並べます。消費税は合計に対して一度だけ計算します。 | |
| 根拠・注意 | 請求書の様式を定めた法令はありません。消費税の仕入税額控除に用いる適格請求書には、発行者の氏名または名称と登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとに区分した対価の額と適用税率、税率ごとに区分した消費税額等、交付を受ける者の氏名または名称の記載が必要です。建設工事の請負は下請代金支払遅延等防止法の適用対象外で、支払については建設業法の定めによります。 | |
| シート構成 | 記入用 … パソコンで入力して使うシート(空欄) 記入例 … 書き方の見本 A4印刷用 … 印刷して手書きで使うシート。A4の1ページに収まります | |
| 使い方 | 1. 請負金額・累計出来高額・前回まで請求済・今回請求額の4つを必ず並べます 2. 今回請求額は「累計出来高額 − 前回まで請求済」です。出来高査定表からそのまま転記できます 3. 査定を受けている場合は、申請額ではなく査定額を使います 4. 消費税は明細ごとではなく、合計に対して税率ごとに一度だけ計算します 5. 適格請求書として交付する場合は、登録番号・取引年月日・税率・税額・宛名の記載を確認します 6. 軽減税率の対象が混ざるときは、税率ごとに分けて記載します 7. 支払期日を書いておくと、入金・売掛管理表の予定日にそのまま使えます 8. 変更契約があった場合は、変更後の請負金額で計算します | |
| 更新日 | 2026-08-26 | |
| 配布元 | 商い屋 建設(https://kensetsu.akinaiya.com) | |
| 【免責】本様式は一般的な項目を整理した参考資料です。法令で定められた様式そのものではありません。必要な記載事項・保存期間・提出先は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。実際の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。 | ||
| 工事請求書 | |||||
| 請求書番号/請求日 | 請求先 | ||||
| 発行者/登録番号 | 支払期日 | ||||
| No | 工種・項目 | 契約金額 | 累計 出来高率 | 累計 出来高額 | 前回まで 請求済 |
| (空欄があと15行つづきます) | |||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は8列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 工事請求書 【記入例】 | |||||
| 請求書番号/請求日 | INV-2026-0312/2026年9月3日 | 請求先 | |||
| 発行者/登録番号 | 株式会社○○建設/T1234567890123 | 支払期日 | |||
| No | 工種・項目 | 契約金額 | 累計 出来高率 | 累計 出来高額 | 前回まで 請求済 |
| 1 | 仮設工事 | 420,000 | 0.95 | 399,000 | 336,000 |
| 2 | 基礎工事 | 680,000 | 1 | 680,000 | 680,000 |
| 3 | 躯体工事 | 1,150,000 | 0.8 | 920,000 | 632,500 |
| 4 | 外壁工事 | 620,000 | 0.3 | 186,000 | 62,000 |
| 5 | 防水工事 | 280,000 | 0.2 | 56,000 | 0 |
| 6 | 外構工事 | 210,000 | 0 | 0 | 0 |
| 7 | 諸経費 | 140,000 | 0.75 | 105,000 | 77,000 |
| 小計(税抜) | 3,500,000 | 2,346,000 | 1,787,500 | ||
| 消費税(10%) | |||||
| 今回請求額(税込) | |||||
| 【参考】残工事高(税抜) | 1,154,000 | ||||
| 【参考】既請求 累計(税抜) | 2,346,000 | ||||
| 備考 | |||||
| 第3回請求。累計出来高2,346,000円から前回まで請求済1,787,500円を差し引き、今回558,500円(税込614,350円)。外壁は据付済分のみを計上し、搬入済材料は次回に回した。支払期日は9月30日。 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は8列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 工事請求書 | |||||
| 請求書番号/請求日 | 請求先 | ||||
| 発行者/登録番号 | 支払期日 | ||||
| No | 工種・項目 | 契約金額 | 累計 出来高率 | 累計 出来高額 | 前回まで 請求済 |
| (空欄があと11行つづきます) | |||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は8列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月26日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。請求書番号/請求日・請求先・発行者/登録番号などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 請求書の様式を定めた法令はありません。消費税の仕入税額控除に用いる適格請求書には、発行者の氏名または名称と登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとに区分した対価の額と適用税率、税率ごとに区分した消費税額等、交付を受ける者の氏名または名称の記載が必要です。建設工事の請負は下請代金支払遅延等防止法の適用対象外で、支払については建設業法の定めによります。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
4つの数字を先に見せる
請求書の上部に置くのはこの4つです。
| 数字 | 内容 |
|---|---|
| 請負金額 | 変更契約後の金額 |
| 累計出来高額 | 今回時点までの出来高 |
| 前回まで請求済 | すでに請求した合計 |
| 今回請求額 | 累計 − 既請求 |
出来高査定表を先に作っていれば、この4つはそのまま転記できます。査定を受けている場合は、査定額のほうを使います。
適格請求書の記載事項
登録番号を取っている場合、記載が必要な項目は決まっています。
- 発行者の名称と登録番号
- 取引年月日
- 取引の内容
- 税率ごとに区分した対価の額と適用税率
- 税率ごとに区分した消費税額等
- 交付を受ける者の名称
建設工事はほとんどが標準税率なので、税率ごとの区分は難しくありません。ただし軽減税率の対象が混ざる場合は分けて書く必要があります。現場での飲食物の立替を請求に含めるときなどです。
端数の処理を決めておく
消費税の端数処理は、1つの適格請求書につき税率ごとに1回とされています。
明細の行ごとに消費税を計算して合計する方式は、この考え方と合いません。行の金額は税抜で積み上げ、合計に対して一度だけ消費税を計算する形にします。テンプレートもその形にしています。
支払期日を書く
請求書に支払期日を書いておくと、入金の管理が楽になります。
契約で決まっている場合はその日を書きます。特定建設業者が注文者となる下請契約では、引渡しの申出の日から起算して50日以内の支払期日を定めることが求められています。書いておけば、入金・売掛管理表の予定日にそのまま使えます。
よくある質問
登録番号を取っていない場合はどうしますか。
請求書を出せないわけではありません。登録番号のない請求書として交付します。取引先が仕入税額控除を受けられるかどうかに影響するため、免税事業者である旨をあらかじめ伝えておくと、後の行き違いが減ります。
最終回の請求はどう書きますか。
累計出来高率を100%にして、契約金額から既請求額を引いた残りが今回請求額になります。追加や減額があった場合は、変更契約後の金額で計算します。工事完了報告書とあわせて提出する形が一般的です。