見積・原価法令確認あり

建設業向け 法定福利費内訳明示書

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年8月26日 / 全8項目

法定福利費は、見積の中で最も削られやすく、最も削ってはいけない項目です。

社会保険料の事業主負担分は、工事を請けた側が必ず払うものです。ところが総額だけの見積書では、その分がいくら入っているのかが見えません。見えないものは値引きの対象になり、結果として保険料を自社の利益から出すことになります。

内訳として明示すれば、そこは交渉の対象から外れます。 国土交通省も、各専門工事業団体が作った標準見積書の活用を促しています。

このテンプレートは、工種ごとの労務費を積み上げ、その合計に保険ごとの料率を掛けて金額を出す形にしています。

法定福利費 内訳明示書(Excel・PDF)を無料でダウンロード

会員登録は不要です。下のフォームを送信すると、その場でExcelのダウンロードが始まります。PDFも同じ画面から取得できます。

このテンプレートは誰向けですか

  • 見積で法定福利費を値引きの対象にされてしまう方
  • 元請から「法定福利費を内訳明示した見積書で」と求められた方
  • 労務費からいくら乗せればよいのか分からない方

どのような場面で使いますか

見積書を作るときに、内訳として添えます。料率は年度の初めに見直し、表の上部の率を書き換えます。請求の段階でも同じ金額を載せ、見積から請求まで変わらないようにします。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 区分
  • 名称
  • 数量
  • 単位
  • 労務単価
  • 料率
  • 金額
  • 備考

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

法定福利費 内訳明示書.xlsx — 下のタブでシートを切り替えられます
法定福利費 内訳明示書
工事名宛先/提出日
算出方法料率の出典
No区分名称数量単位労務単価
(空欄があと15行つづきます)
備考
商い屋 建設 https://kensetsu.akinaiya.com (2026-08-26 版)

このプレビューは左から6列まで(実際は9列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。

無料でダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 15 KB
更新日2026年8月26日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。工事名・宛先/提出日・算出方法などの欄を先に入れてください。
  2. 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
  3. 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
  4. 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
  5. 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • 法定福利費の内訳明示について、様式を定めた法令の条文はありません。社会保険未加入対策として、国土交通省が各専門工事業団体の作成した標準見積書の活用を促しており、見積書に法定福利費を内訳として明示する取り扱いが広がっています。建設業法第19条の3は、注文者が自己の取引上の地位を不当に利用して、通常必要と認められる原価に満たない金額で契約を結ぶことを禁じており、法定福利費を含まない額での契約はこの考え方に関わります。保険料率は年度や都道府県で変わるため、記入例の率をそのまま使わず、必ず最新の率をご確認ください。
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

2通りの出し方

法定福利費の出し方は、大きく2つあります。

方法計算向いている場合
労務費から労務費総額 × 法定保険料率人工を積み上げて見積っている
工事費から工事費 × 労務費率 × 法定保険料率労務費を分けて出していない

労務費から出すほうが実態に近く、相手にも説明しやすくなります。 人工数と労務単価が根拠として残るためです。工事費から出す方法は、労災保険料率表の労務費率を使うもので、労務費を分けていない見積で使われます。

このテンプレートは1つ目の形にしています。歩掛表と単価表があれば、労務費はそこから出せます。

どの保険が対象か

事業主が負担する分だけが対象です。本人負担分は入りません。

  • 健康保険(事業主負担分。料率は都道府県ごと)
  • 介護保険(40歳以上65歳未満の被保険者分)
  • 厚生年金保険(事業主負担分)
  • 子ども・子育て拠出金(全額が事業主負担)
  • 雇用保険(事業主負担分。建設の事業の率)

労災保険は扱いが違います。建設工事では元請が現場全体で一括して加入するため、下請が出す見積の法定福利費には通常含めません。含めるかどうかは元請の指示や業界の慣行によるので、様式の指定がある場合はそちらに従います。

料率は毎年見直す

料率は年度で変わり、健康保険は都道府県によっても違います。

記入例に入れている率をそのまま使わないでください。協会けんぽの保険料額表、日本年金機構の保険料額表、厚生労働省が公表する雇用保険料率を、期首に確認して表の上部に書き写します。率を1か所にまとめておけば、改定のときの修正はそこだけで済みます。

見積書への載せ方

見積書の本体に1行「法定福利費」として載せ、この表を内訳として添えるのが基本の形です。

値引きの交渉になったとき、法定福利費の行は動かさないという前提で話すことになります。ここを削ると、社会保険の加入そのものが維持できません。請求書の段階でも同じ扱いにして、見積から請求まで金額が変わらないようにします。

よくある質問

一人親方に出す分にも法定福利費は要りますか。

一人親方は労働者ではないため、事業主負担の社会保険料という考え方が当てはまりません。ただし国民健康保険や国民年金の負担があるため、その分を含んだ単価とするのが実務の考え方です。労働者を雇っている下請には、法定福利費を明示した見積を出してもらう形になります。

元請から法定福利費を含めない見積を求められました。

建設業法第19条の3は、注文者が取引上の地位を不当に利用して、通常必要と認められる原価に満たない金額で契約を結ぶことを禁じています。法定福利費は必ず発生する原価なので、内訳を示したうえで必要性を説明してください。話がつかない場合は、許可行政庁の相談窓口や建設業フォローアップ相談ダイヤルに相談する方法があります。

関連するテンプレート

関連する記事