建設業向け 事故報告書テンプレート
事故報告書は、現場で事故が起きたときに元請や発注者へ提出する文書です。労働基準監督署への労働者死傷病報告とは別に、現場の運用として求められます。
この報告書で差が出るのは、原因の分析です。「本人の不注意」で終わる報告書は、必ず差し戻されます。なぜ不注意が起きたのか、それを防ぐ仕組みがなかったのはなぜかまで書いて、はじめて報告書になります。
このテンプレートは、事実・分析・対策を分けて書き、原因を4つの側面から見る形にしています。
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このテンプレートは誰向けですか
- 建設業で現場の安全管理の書類を作成している方
- 担当になったばかりで、まず使える様式が欲しい方
- 今使っている様式を見直す参考にしたい方
どのような場面で使いますか
現場の安全管理の場面で使います。Wordで自社の内容に書き換えて使います。記入用・記入例・説明の3部が1つのファイルに入っているので、使うときは記入用だけを残してください。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 提出先
- 報告の区分
- 報告日
- 1 報告者
- 会社名
- 所在地
- 代表者
- 担当・連絡先
- 工事名
- 請負の区分
- 2 発生の状況
- 発生日時
- 発生場所
- 天候
- 事故の型
- 起因物
- 3 被災者
- 4 そのときの作業
- 5 事故の経過
- 6 応急措置及び治療の状況
- 応急措置
- 搬送先
- 診断名
- 治療の見込み
- 休業の見込み
- 労働者死傷病報告
- 7 原因の分析
- 8 再発防止策
- 9 水平展開
- 10 関係先への連絡
文書のプレビュー
実際のファイルの記入例ページです。
| 事故報告書 【記入例】 | |
| 提出先 | ○○建設株式会社 ○○作業所 所長殿 |
| 報告の区分 | 第一報 / 中間報告 / 最終報告 |
| 報告日 | 令和8年8月22日 |
| 見出し | 内容 |
| 1 報告者 | |
| 2 発生の状況 | |
| 3 被災者 | 項目・内容 |
| 4 そのときの作業 | 3階東側の開口部付近で、内装工事の資材を仮置きする作業を行っていた。作業者3名で、うち被災者は開口部側で資材… |
ファイル形式
| 形式 | Word(.docx) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Word 2016以降 / Googleドキュメント / LibreOffice Writer |
| 用紙 | A4縦・余白20mmで設定済み |
| 構成 | 本文 / 記入例 / 説明 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Word 約 10 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 記入例と説明のページを削除します。ファイルの2ページ目以降が見本と説明です。使うときは1枚目だけを残してください。
- 枠で囲った基本情報を埋めます。事業所名・日付・作成者を先に入れておくと、後から版を追えます。
- 本文の「○○」を自社の内容に置き換えます。置き換え漏れがないか、保存前に「○」で検索してください。
- 自社に無い条や項目は、まるごと削除します。実態と違う条文を残すと、そこを指摘されます。
- 日付と署名欄を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
カスタマイズ方法
- 条や項目の追加・削除は自由です。保護はかけていないため、自社の運用に合わせて書き換えられます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーに足してください。用紙はA4縦・余白20mmで設定してあります。
- 条番号を足し引きしたときは、本文中の「第○条に定める」という引用がずれていないかを確認してください。
利用上の注意
- 労働安全衛生規則は、労働者が労働災害等により死亡し又は休業したときに、労働者死傷病報告を所轄労働基準監督署長に提出することを求めています。元請への報告は、これとは別に契約や現場の運用で求められるものです。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
事故報告書に書く事項
事故報告書に書く事項は、次のとおりです。
| 書くこと | 注意 |
|---|---|
| 発生の日時と場所 | 分単位・現場の位置 |
| 被災者 | 所属・経験年数・資格 |
| そのときの作業 | 誰が何をしていたか |
| 事故の経過 | 時系列で |
| 応急措置と搬送 | 誰が何をしたか |
| 原因の分析 | 4つの側面から |
| 再発防止策 | いつから誰が |
| 関係先への連絡 | 監督署・保険・発注者 |
原因は、4つの側面から見る
「本人の不注意」で止めない方法は、人・物・管理・作業の4つの側面から見ることです。 同じ事故でも、この4つで見ると原因が複数出てきます。
人の側面は、経験・資格・体調・教育の状況。物の側面は、設備・工具・保護具の状態。管理の側面は、手順書・作業計画・監督の体制。作業の側面は、無理な姿勢・急がせる工程・悪条件です。
この4つのうち、対策が打てるのは物・管理・作業の3つです。人の側面だけを原因にすると、対策が教育しかなくなります。
再発防止策は、水平展開まで書く
その現場だけの対策で終わらせず、他の現場にも展開するかを書いてください。元請が知りたいのは、同じ事故が他で起きないかどうかです。
「全現場に周知」ではなく、いつ・どうやって周知するかまで書きます。安全衛生協議会で報告する、作業手順書を改訂する、といった形です。
再発防止策の実行状況を、後日報告するかどうかも書いておきます。報告すると書いたなら、必ず実行してください。